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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ □                               □ ■      米国西部、奇岩と峡谷の国立公園   第052号  ■ □                               □ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■  みなさん、こんにちは。hal-9000です。  本日はメイズ地区の第4回で、筆者が行ったメイズ・オーバールック について、そこまでの道路状況などとともにご紹介します。  メイズ地区では、最も詳しいレポートです(っていうか、まともに情 報があるのはここだけです ^^;)。  今日も、ほとんど旅行記の書き方になります。  因みに、メイズ地区で一番最初にメイズ・オーバールックに行ったの は、大正解だったと思っています。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ┌─────────┐ │メイズ地区内の地図│(左半分くらいはグレンキャニオンですが) └─────────┘  太線は、本日ご紹介する部分です。普段と線の描き方が違います。      CC _      \ ・         \__PP  /   ・         /    /     ・        /    /       ・       /    /         ・      /    /           ・  ──┬┘    ┃ 谷          ・ グ   HF│    BWS┣━━━━━MO       ・ リ    │     ┃       CD      ・ ー     ・    │     ┃ EB             ・ ン   ・    │     ┃                ・ 川  ・    │     ┃                 ・  ・    │     ┃                  ・ ・    │BB    ┃                   ・    │     ┃       △          ・ コ    │     ┃                  ・ ロ    │┏┓┏━┯┛-GS     WL  LR CR   BA ・ ラ    ┝┛┗┛ │┌───────────────DH ・ ド    フリント ││  CA スタンディング     ・ 川    トレイル ││     ロックス地区     ・         ││               ・         ││               ・         ││TP             ・       ──┼┘              ・         │              ・ 車で行けるところ(主要ポイントと今日の話に関係のある所)  HF :ハンズフラット・レンジャーステーション  PP :パノラマ・ポイント  GS :ゴールデンステアーズ  MO :メイズ・オーバールック  BWS:ビッグウォータースプリング 主な岩など(同上)  CD :チョコレート・ドロップス  △ :名前不明の筆者が好きな岩  CC :クレオパトラの椅子  BB :バグパイプ・ビュート  EB :Elateriteビュート ───────────────────────────────── ┌───────────┐ │フリントトレイルを下る│ └───────────┘  フリントトレイルは、「難コース」といわれています。  しかし、以前ご紹介したように、フリントトレイル・オーバールック から見降ろすと、さほどの難路ではないように見えました。  そこで、いよいよ、フリントトレイルを下り始めます。  路面は、雪が薄く載っている所が多くて良くわからないのですが、特 に凸凹していることはなさそうです。  道路の傾斜は、心配するほどではありません(ぬかるんでいるとちょ っと心配、あと雪道の上りは途中で止まっちゃうのが嫌かも)。  道幅は狭く、もし落ちれば谷底まで転落しそうではありますが、道路 の縁が少し高くなっている部分が多いため、あまり恐怖感はありません。 また、フリントトレイルの付近の斜面は、崖というよりは、すごく急な 急斜面という感じです。  アイランドインザスカイ地区のシェーファートレイルも、似たように 崖を降りる道路ですが、そちらの方が、道路の縁に何もないため、よほ ど恐いです。絶壁度も、シェーファートレイルの方が上です。ただし、 シェーファートレイルの方が、道幅が広く、路面が良く固められて良好 です。  途中、ヘアピンカーブが何回かあり、上から見るとかなり狭そうに見 えたため、「ひょっとしてスイッチバックが必要かも」と心配していた のですが、割と楽にUターンできます。  上から見た時は、自動車が全くいませんでしたので、大きさの感覚が わからなかったのでしょう。  他の車に1台だけ会ったと以前お話ししましたが、それが、フリント トレイルの中でした(筆者の帰りがけ)。ヘアピンカーブの所で、筆者 が奥に退避し、もう1台の車はカーブを普通に曲がって行きました。  つまり、そのくらい、スペースに余裕があるということです。  北側斜面ですので、凍っていることも心配していたのですが、雪は割 とやわらかく、かといって十分にグリップしてくれ、あまり不安感なく 降りられます。  この先で道路が険悪になるのかな?、、、と心配していると、気が付 いたら谷底に着いています。  これが難コース?  昔は難コースだったのが、整備されたのでしょうか。  しかし、その後ニードルズ地区のビジターセンターで、ここを走った ことを話したら、「四駆の初心者がフリントトレイルを下りたの!?」 とビックリされました。  今でも(今というのは、筆者が行った時のことです)、難コースだと 思われているようです。  とにかく、筆者の感想としては、四駆車であれば、特別な運転の腕前 などがなくても、普通に降りられます。  崖から落ちたら命がない、という意味で危険なコースではありますが、 普通に走っていれば崖から落ちる心配はなさそうです。  気象条件などによるのかもしれませんが・・・。 ───────────────────────────────── ┌─────────────────┐ │メイズ・オーバールックまで(前半)│ └─────────────────┘  ここからメイズ・オーバールックまでは、上り下りの少ない、平坦な 道路です。  走り始めると、左手に、上の道路から見たバグパイプ・ビュートが見 えます。  ずいぶん降りてきたんだなぁと感じる・・・と書くべきところですが、 他と比べて、それほどの感じがありません。軽井沢の碓井バイパスなど の方が、よほど高度差があります。ただし、今降りてきた崖は、垂直に 近く立ちはだかっていますので、かなり迫力があります。  割とすぐに、南部への道が分岐します。  また、そのすぐ先で、ゴールデンステアーズへの道が分岐します。  分岐のところには、看板が立っています。 最初の分岐点の看板  看板は、少なくともこの2ヶ所については、良く目立っています。見 落としのリスクは小さいと思います。  路面は、大部分は土を良く踏み固めた感じで、楽に走れます。筆者は 割とのんびり走りました。  時々岩の凸凹がありますが、タイヤの通るところを数cm単位で探る ような難しい場所は、あまりありません(少しありますが、1〜2回、 車から降りてタイヤの位置を確認すれば大丈夫です・・・上手な人なら、 車から降りて確認する必要はないでしょう)。  大部分の凸凹は、スピードを落としてゆっくり走れば、通れます。  時々、道路がウォッシュ(乾いた川)を通ります。ウォッシュを渡る だけでなく、ウォッシュそのものが道路になっている所があります。  ウォッシュから出るところが、迷いやすいところです。ウォッシュを 走っている時は、左右に道路らしきものがないか、よーく注意して下さ い。  進行方向の路面だけを見ていると、ウォッシュが道路に見えますので、 いつまでもウォッシュを走って行ってしまいます。  なお、「ウォッシュそのものが道路」と書きましたが、後になって衛 星写真を見たところ、どうやら、道路がウォッシュを通っている訳では なく、単に間違ってウォッシュを走っていただけのようです。衛星写真 で見ると、ウォッシュとは別に、ちゃんと道路がついています。  しかし、タイヤ跡などがウォッシュに向かっていますので(私以外に も多くの人がそちらを走ったのでしょう)、自然に進むと、どうしても ウォッシュを走る部分が生じます。  ウォッシュ以外にも迷いやすいところがありますので、常に、方向感 に注意して下さい。時々地図を見て、周囲の状況を確認し、実際に見え る風景と比較しながら進む必要があります。  途中に分岐があり、右はメイズオーバールック方面、左はグリーン川 に沿って北部まで行く道路です。  筆者は、この分岐点を(路面も看板も)見落としてしまい、一旦左に 進んでしまいました。  その後、「そろそろホワイトリムの深い谷が左手に見えるはず」と思 っていたところ、その谷が右に現れました。地図によると、正しい道を 走っていれば、谷が右に見える時には左にも谷があるはずですが、左に 谷はありません。左の崖が近すぎますし、ビュートなどの見える位置も 違いますし、車の向いている方角も違います。  という訳で、道を間違ったことに気付き、Uターンできるところを探 して(実はなかなか見つからずに数km走りました)、引き返しました。  戻って行く途中では、この分岐点の看板は、良く目立っていました。  筆者が間違った時は、この付近で、ウォッシュの上を走っていたのか もしれません。しかし、衛星写真で見ると、間違えそうなウォッシュは この付近には見当たりません(道路の東にウォッシュがありますが、こ こを走っていたらメイズオーバールックの方に行くはずです)。道を間 違えた理由は、今でも謎です。  地図によると、この分岐点は、ビッグウォータースプリングという地 名のようです。 ビッグウォータースプリングの看板  フリントトレイルからここまで、ほぼまっすぐに北上していますので、 ハンズフラット(レンジャーステーションのある所)から直線距離では 割と近い場所です。ここから(正確には北西に少し進んだ所から)、ハ ンズフラットの近くまで登るトレイル(歩く道)があります。  さて、気を取り直して、メイズ・オーバールックに向かいます。  ここから、道路は北東に向かいます。  右手に Elaterite(読み方不明ですがたぶんエレイタライト)という ビュートが見えます。 ───────────────────────────────── ┌─────────────────┐ │メイズ・オーバールックまで(後半)│ └─────────────────┘  なぜ、前半と後半に分けたかと申しますと、ビッグウォーター・スプ リングから少し進んだところで、本日の、非常に重要なイベントがあり ます。  実は、ここで初めて、キャニオンランズ国立公園のメイズ地区に入る のです。  レンジャーステーションからここまでは、ずっと、グレンキャニオン 国立保養地(Glen Canyon National Recration Area )の中だったので す。  やっと、あこがれのメイズ地区に踏み込むことができました♪(^◇^)。  メイズ地区は難関だと聞いており、今回の遠征ではメイズ地区は情報 収集だけでも良いと思っていましたので、地区内に踏み込むことができ、 感激も一入です。  境界には、看板が出ています。  看板の写真を撮ったつもりだったのですが、見当たりません。絶対に 撮ったと思うのですが・・・、撮らなかったかなぁ・・・(--?)。  さて、メイズ地区に入ったからといって、周囲の状況が具体的に変化 する訳ではありません。  すぐに、左側に例の谷が見えてきて、ホッとします。  この谷の縁は、いわゆるホワイトリムであり、白い固い岩でできてい ます。  右手のビュートを回り込むように、徐々に道が右に曲がり、半島のよ うなところに出ます。  半島というのは、周囲より高い部分が半島のように出っ張っているの ですが(要するに尾根ですね)、高い部分がまっ平らで、その周囲がバ ッサリと落ちているため、半島のような印象です。  メサの上に登ったらこんな感じかな、と思われる光景です。  道路が(というか半島の付け根が)やや高いため、全体を見渡せます。  さらに進みます。路面は良好です。  半島の先っぽではありませんが、途中の右岸みたいな部分で、道路が やや広い、「駐車場かな?」と思われる部分に出ます。  ここで既に、チョコレートドロップスの頭が見えていますので、ここ がゴールだとわかります。  車を降りてリムに向かいます。 ───────────────────────────────── ┌────────────────┐ │メイズ・オーバールックからの景観│ └────────────────┘  メイズ地区の奇岩の代表の一つである、チョコレート・ドロップスが、 眼前に聳え立っています。  あこがれの岩を眼の前にして、しばらくは身動きも取れません。  チョコレートドロップスは、その名のようにチョコレート色をした岩 で、その天辺にホワイトストーンが載っており、柱状の細い岩が何本か 並んで壁のようになっている、美しい岩です。 チョコレートドロップス(手前の谷を含む全景) チョコレートドロップス(少しアップ)  チョコレートドロップスは、写真で見た時は大きさがわかりませんで したが、かなり大きいです。迫力があります。  聳え立っていると書きましたが、こちらも高いところですので、見上 げる形ではありません。  しかし、手前に深い谷があるため、聳え立っているという形容が当て はまります。  自分が今立っている場所も、崖の上であり、柵もなにもありません。 子供連れでここに行く人は少ないと思いますが、子どもと一緒に行くに は向かない場所です。  チョコレートドロップスは、写真と名前と場所が、全部揃って事前に わかっていた、メイズ地区では唯一の岩でした。  ただし、一部の地図には、チョコレートドロップスと書かれた岩がも う1つあって、まさかそっちではないよなぁ・・・という不安が少し付 きまとっていました。やはり、どの地図にも載っているこちらの方が、 有名なチョコレートドロップスのようです。もう片方も、見てみたいで すね。  さて、他の方向を見てみると、南の方角、チョコレート・ドロップス のやや右に、スタンディング・ロックス地区が遠望できます。思ったよ り遠いですが、岩の形は肉眼でもわかります。  筆者の好きな岩も見えています。  詳しくは、次回、ご紹介します。  さて、目を転じて、北の方角には、Ekker(たぶんエッカー)というビ ュートが見えます。他に、あまり目立つものはありません。  西は、ハンズフラット方面の崖が見えるだけで、たいしたものは見え ません。  そういえば、クレオパトラの椅子が見えたかも?これはどこからでも 良く見えますので、あまり印象に残っていません。  西以外は、もっと遠くも見えるのですが、何が見えているのかよくわ かりません。アイランドインザスカイ地区のグランドビューポイントが わかるくらいでした。 メイズ・オーバールック全景(パノラマ、横5000ピクセル)  この近くにパノラマ・ポイントという所があり、そちらの方が、メイ ズ地区の全景が良く見えそうな感じがします。  という訳で、メイズ・オーバールックというよりは、チョコレート・ ドロップス・オーバールックと呼んだ方が良いように、この時は思いま した。  しかし、後でパノラマポイントに行ったところ、やはりこちらの方が メイズ地区全体が良く見えますので、メイズ・オーバールックという名 前は伊達ではないようです。  パノラマポイントについては、メイズ地区の最後にご紹介します。  筆者は、ここで車内で1泊しました。  星景写真の撮影は、チョコレートドロップスを撮っても良かったので すが、月が出ていない晩でしたので岩は写りそうにないことと(チョコ レートドロップスの背後には別の岩があるため暗いと全く写りません)、 今回は冬至近くのため北極星を撮るのが第一目的だったこと、ここには 必ずまた来るだろうと思ったことから、北の方角しか撮りませんでした。  カメラはたくさんありましたので、1枚くらいは撮っても良かったで しょうか。懐中電灯を岩に当てながら・・・。  因みに、この日はちょっと曇りがちで、良い写真は撮れませんでした。  翌朝は、良い天気でした。 チョコレートドロップス(翌朝) ───────────────────────────────── ┌──┐ │帰路│ └──┘  翌日、上記のコースを引き返します。  途中のホワイトリムの所で、リムに腰をかけ、脚をブラブラさせて来 ました。以前から念願だったものです。  実は、後で気付いたのですが、メイズオーバールックも崖っぷちであ り、そこもホワイトリムなんですね。岩の色が灰色っぽく、形もぷっつ りと四角く切れていないため、現地にいる時は気付きませんでした。  帰りがけに、ゴールデンステアーズに寄って様子を見てくる予定だっ たのですが、どういう訳か行きませんでした。何故行かなかったのか、 理由を思い出せません(--;)。  分岐点を見落とした訳ではないと思いますし、仮に見落としたとして も、フリントトレイルから引き返しても大した距離ではないのですが。  とにかく、引き返してでも見てくるべきだったと反省。  今回、反省が多いですね(^^;)。  フリントトレイルを上っている途中で、以前お話しした車に会いまし た。  その人(夫婦らしき二人連れ)は、南に向かうと言っていました。  フリントトレイルは、何も問題なく、普通に上れました。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ┌────┐ │次号予告│ └────┘  メイズ地区内の、他のポイント(主に東部)についてご紹介します。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ┌───────────────────┐ │米国西部、奇岩と峡谷の国立公園について│ └───────────────────┘  米国西部には、グランドサークルと呼ばれる、奇岩、峡谷の多い地帯 があります。  ここには、鉛筆を立てたような岩、アーチやブリッジ(どちらも橋)、 大きな丸い岩が今にも落ちそうに高い所に乗ったもの、形の整った岩、 整っていない岩、空がほんのちょっとしか見えない深い峡谷、見事な絶 壁、雄大な景観などが、たくさんあります。  グランドキャニオンは有名ですが、アーチーズ、キャニオンランズな どは、日本では今一つ有名ではありません。また、国立公園以外の場所 にある面白い岩などは、「地球の歩き方」にさえほとんど載っていませ ん。そういう見所をご紹介します。  この地域は、とても面白いです。素晴らしい経験ができます。ぜひと も、日本人の訪問が増えて欲しいと願っています。  登録・解除はこちらから   http://www.mag2.com/m/0000245249.html  過去の号はこちら   http://archive.mag2.com/0000245249/index.html  ホームページ:http://www.hal-9000.org   奇岩峡谷については、まだちょっとしか掲載していません。   抽選で天体写真プレゼント実施中。この地域で撮った写真がたくさ  んありますので、ぜひご応募下さい。  連絡先メール:mag@hal-9000.org   ご意見、ご感想、ご質問は歓迎します。   必ずしも返信するとは限りませんので、ご了承下さい。   頂いたご意見等は、メルマガで紹介させて頂くことがあります。   ペンネームをなるべくご記載下さい。  間違いだらけの天体望遠鏡選び(姉妹誌)   http://www.mag2.com/m/0000193166.html  天文趣味を始めてみよう(姉妹誌)   http://www.mag2.com/m/0000193171.html  一日一問、難問ナンプレ(姉妹誌)   http://www.mag2.com/m/0000193285.html ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
           
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